「夜のエギングは常夜灯が一級ポイントなのは分かるけど、それ以外のポイントが知りたい!」「夜に効果的なシャクリ方やカラーを選ぶコツを教えて!」そんな方に向けて、エギング歴11年のベテランエギンガーが攻略法を暴露します!
この記事で理解できること
夜のエギングで攻めたいポイントと見極め方のコツ
夜におすすめするエギのシャクリ方4選とそれぞれのコツ
ナイトエギングのカラーローテーションと考え方
【夜のエギング限定】レンジ(深さ)別のアオリイカの攻略のコツ
夜のエギングでのポイント選びとコツ


常夜灯の周りはライバルが多くて入れないなぁ。だからと言って真っ暗の海に闇雲に投げても釣れないし・・・。帰ろうかな。



ちょっと待ってください!
夜のエギングは常夜灯だけがポイントではありません!
堤防の継ぎ目や岩やテトラの影、船の出入り口、かけあがりなど
その場所の状況に応じて、意外なところがポイントになります!
常夜灯など光がある場合
常夜灯はやはり狙いたいポイント第一位です。
しかし、常夜灯の真下が最良という訳ではございません。
ここで一番狙いたいポイントは【陰】です。
常夜灯の明暗の境目


アオリイカは影から獲物を見つけて、徐々に壁に追い込んで捕食します。
明るい所にエギをキャストしても、空から降ってきたことが見えてしまいます。
なので陰にキャストしてゆっくりと自分の方へアクションさせてきましょう。
コツは【陰から光に集まってきたエサ】を演じることです。
堤防やテトラ、岩などの影


障害物の影も必ず狙いたいポイントの一つです。
明かい場所は天敵であるシーバス(スズキ)も集まってくるため、身を隠しつつ獲物を狙える障害物は格好の住処になります。
いきなり近くに投げるのではなく、狙ったポイントからやや遠めにキャストすると警戒されにくいです。
水深が深い場所


ある程度水深がある所は、光が届かなくなってくるため陰の境目ができます。
そこには先ほどと同様にエサをじっくり見定めているアオリイカがいる可能性があります。
ボトム(海底)を狙うコツは、【弱った獲物を演じること】です。
光がない場合
月が出ていなかったり、近くに常夜灯がない場合はポイントが少し変わります。
ここでの狙いたいポイントは【変化のある場所】です。
海底の起伏、海流のぶつかり、堤防の切れ目などが該当します。
かけ上がり


先ほども説明しましたが、アオリイカは浅瀬や壁に獲物を追い込んで捕食します。
海底のかけ上がりは小魚を追い込んでいるアオリイカや一休みしている個体がいる可能性があります。
かけ上がりを見つけたらいろんな角度からエギを通してきましょう。
潮の流れが変わる場所


アオリイカは回遊性があるため、潮の流れがある場所を好みます。
潮がよれたり、ぶつかったりしている場所はアオリイカの休憩所になったりするため、狙うべきポイントの一つです。
代表例をあげると、【潮目】がこれに入ります。
狙う場合は、潮目に直接入れず、サイドをなぞるようにアクションしてきましょう。
堤防やテトラの繋ぎ目や先端


堤防の切れ目や繋ぎ目、テトラ帯のおわりなどは潮の流れも緩く、身を隠せるため狙うべきポイントの1つです。
意外と見落とされているポイントですので、見つけたらとりあえず一投してみましょう。
光に関係なく攻めたいポイント
夜のエギングでは、光があってもなくても共通して狙ってみるべきポイントがあります。
見つけたら迷わず狙って損がないポイントですので、参考にして下さい!
墨後が多い場所


墨後が多いということは、アオリイカが多数生息している証拠になります。
少なくともそこはアオリイカにとって捕食ポイントになっていることは間違いないので必ず狙ってみましょう!
シャローエリア(浅瀬)


シャローエリアに入ってきているアオリイカは捕食スイッチが入っている可能性が高いです。
みつけたら2~3投してみて、何もなければ離れてもいいと思います。
船の出入り


船が出入りする場所は、必ず水深が深くなっています。
そこには身を隠しているアオリイカがいる可能性がいるので、ボトムを丁寧に狙ってみましょう。
小魚が多い場所


アオリイカのエサとなる小魚が多いのはかなり期待していいと思います。
アオリイカはエサが少なくなると回遊して離れてしまいます。
逆にエサが多い場所には新しい群れが回遊してくるので、多少粘って回遊待ちしてみてもいいと思います。条件として、外海に面していることが求められます。
生け簀や船などの周り


生け簀や船があるところは水深あり、潮の流れが緩やかなので、エギングに適した環境が整っています。
また、アオリイカが身を隠せる障害物の役割も担っているので、細かくチェックしてみましょう。
ただし、生け簀や船は漁師さんの仕事道具なので絶対に迷惑をかけないようにしてくださいね!
諦めた方がいいポイント
その場所で粘るべきか迷うときがあると思います。
その際の判断基準は【イカにとって安全にエサが取れる環境なのか】を考えましょう。
これから紹介する3つの条件のどれか一つでも当てはまれば、場所を変えた方がいいと思います。
墨後が全くない場所
墨後が全くないポイントは、捕食しずらいorエサが少ない場所の可能性があるので早めに切り上げで場所移動を検討しましょう。
※ライバルが絶対入らないポイントであればイカ墨の有無は参考になりません。
シーバス(スズキ)の活性が高い場所
アオリイカにとって、シーバスは天敵です。
キロ未満のアオリイカはシーバスに狙われるので、沖でひっそりと隠れている場合が多いです。
こうなってしまうと怯えて動かない場合が多いので、早めの場所移動を推奨します。
水温が14℃を下回っている場所
特に冬に多いのですが、水温が14℃を下回るとアオリイカは生息できません。
15℃以上の水温をキープしている場所に移動した方が確率アップに繋がると思います。
夜におすすめするシャクリ方4選とそのコツ



狙うポイントが解ればもう簡単じゃん!ガンガンシャクってアピールしまくるぞ!これで爆釣間違いなしだ!



ストーーーーーップ!
アオリイカは夜行性だからと言って、無暗にアクションしたらダメです!
昼間と違い、夜のアオリイカはじっくりと獲物を観察して捕食します。俊敏な獲物より、油断している獲物を演じましょう!
【シャクリ方①】ゆったりとした1段シャクリ


このシャクリ方が有効な理由は2点。
- 弱った獲物を演出できる。
- レンジをキープしたまま、丁寧に探れる。
手首のスナップはあまり利かせず、ふわっとした動きをイメージしましょう!
エギはシャロータイプを使って、フォールの時間を長めに取りましょう!
【シャクリ方②】間隔をしっかり取った2段シャクリ


このシャクリが有効な理由は2点。
- 1段シャクリより強いアピール力がある。
- 長いフォール時間を取れるので、抱き着くタイミングを与えられる。
1段目と2段目の間隔を、ワンテンポおきましょう。そうすることで、元気すぎる印象を回避できますので、活性の低いイカにも効果的にアピールできます!
こちらはフォール時間が1段シャクリより長く取れるので、流れの速いポイントなど、シャロータイプのエギが使いづらいタイミングにおすすめです!
【シャクリ方③】スラックジャーク


このシャクリが有効な理由は2点。
- 着水した距離のまま、長時間アピールできる。
- レンジのキープが簡単なので、狙ったタナを確実に探れる。
極力ラインスラック(糸ふけ)を残したままアクションを心がけると、柔らかい動きが弱った獲物感を出せます。
風が強い日は、上手く動かせないので不向きです。無風の日に試してみましょう!
【シャクリ方④】ハイピッチジャーク※表層orシャロー(浅瀬)限定


このシャクリが有効な理由は2点。
- 活性の高いイカにハイアピールできる。
- 着底させないので、手返し良く広範囲を探れる。
表層や浅瀬は捕食を意識した個体が多いので、このシャクリ方が有効です。
手首のスナップをしっかり利かせて、逃げ惑う獲物感を出しましょう。
その後にフォールをしっかり取って、疲れた獲物を演出しましょう!
ボトム付近は警戒心が高い個体もいるので、その場合は逆効果になるので要注意です。
夜のエギングでおすすめのカラーローテーションと考えるコツ



夜は暗くてよく見えないし、エギの色って自分の好みでいいかな?
どうせ見えないでしょ(笑)



それでは釣れません!
エギの色はかなり重要です!
それぞれシチュエーションに合わせておすすめのローテーション
をお教えするので参考にしてみてくださいね!
常夜灯など人口の光がある場合
常夜灯や建物の明かりなど、しっかりとした光源がある場合は、
【色を使ってアピール】が有効です。
昼によく釣れた色をトップバッターにしてもいいと思います。
初めはベイトの色に合わせる


色を活かした攻め方なら、まずはベイトフィッシュのカラーに寄せましょう。
いきなり派手なカラーを入れるより、ベイトに馴染ませた方が、イカの警戒心も薄れます。
可能であれば、サイズも寄せて【マッチ・ザ・ベイト】を心がけましょう。
光の色がオレンジなら金テープ、白なら銀テープ


ナチュラル系のカラーで反応が無ければ、フラッシングが有効です。
常夜灯の色がオレンジなら金テープを、白なら銀テープを使用しましょう。
そうする事で、反射した時の違和感が少なく、本物の魚がギラっと反射したように見えてくれます。
最後に赤・ピンクテープ


それでもダメなら、光の届かない場所に潜んでいる可能性が高いです。
赤、紫、ピンクテープは暗い海の中で鈍く光ってくれます。
色が使えない環境では、赤系のテープはシルエットを強調してくれるのでかなり使い勝手がいいです。
月の光が強い場合
周りに人口の光が少なく、月の明かりが強い場合は【フラッシング】と【紫外線】を上手く使いましょう!
この二つを上手く利用すれば、常夜灯が無くても大きく釣果を伸ばせます。
初めにホログラムや銀テープ


月の光は白色に近いので、銀テープがおすすめです。
理由は先ほどの常夜灯の色に合わせることと同じです。
もしくは、よりフラッシング効果の高いホログラムもアピール力が絶大なので一本は持っていきましょう。
次にケイムラ


ケイムラとは、紫外線発光するエギのことです。
月の光は、太陽光を反射しているため、微量ながら紫外線を含んでいます。
ぼんやりと発光するケイムラは、イカに見つけてもらえるチャンスが増えるのでフラッシングがイマイチだった時に投げましょう!
最後に赤・ピンクテープ


それでも釣れない場合は、光が届かない場所にいる可能性が高いです。
シルエット重視の赤・ピンク系で陰を狙ってみましょう。
光が無いor濁りがある場合
光が殆どない場合は、【シルエット】と【夜光】で攻略するのがコツです。
地磯や常夜灯のない堤防、濁るが強い日に重宝するローテーションなので、是非参考にして下さい!
初めに虹テープ


虹テープはボディーにいろんなカラーが入っているので、状況が読めない環境で活躍します。
濁りが強い時にもぜひ使ってください!
次に赤・ピンクテープ


真っ暗の環境でも、わずかな光でシルエットを強調してくれる赤・ピンク系のカラーは絶対的に使った方がいいです!
濁りが強い時は、すこしアピール力が落ちてしまいますが、それでも他のカラーより効果を発揮するのでおすすめです!
最後に夜光(グロー)系


最後の手段で使うのが、夜行(グロー)系のエギです。
自分で発光するため、かなり強力な視認性があります。
ただし、警戒心が高まっているアオリイカには効果が低いので、最後の手段で使用しましょう!
夜のレンジ(深さ)別、エギング攻略のコツ



深さでアオリイカの活性が変わるって本当?
それぞれの効果的な攻め方を教えてほしいんだけど・・・。



その通りです!
アオリイカは表層、中層、海底のそれぞれで行動が変わります。
イカの気分に合わせたエギングが、爆釣のコツです!
表層


表層の攻略法は大きく2つあります。
- 活性の高い個体が、表層に集まりやすいので、ハイテンポのショートピッチジャークを使う。
- エギを沈める必要がないので、サクッとテンポよく広範囲を探る。
竿を横にしてシャクリを入れると、レンジをキープしたままダートしてくれます。
活性が高いイカにはダートを多く混ぜると、反射的に抱き着いてくれるので、おススメです!
中層


中層の攻略法は大きく3つ
- 活性の高いイカと低いイカが混ざるので、初めはスローでゆっくりした動きでアクションする。
- 竿から伝わる感触で、潮が良く動いている(しゃくった時に重みを感じる)レンジを探る。
- 潮が動いているレンジを秒カウントで覚えておき、そのレンジを広範囲に探る
潮が動いている層を早く見つけましょう。
アオリイカは潮が動いている所が大好きなので、見つけたらいろんなアクション、カラーローテーションで探りましょう!
ボトム(海底)


ボトムの攻略法は大きく2つ
- じっくり弱った獲物を演出し、じっくり魅せましょう。
- 何度も投げ込むのではなく、一回のキャストで長くアピールすると吉。
ボトムにいる個体は活性が低かったり、警戒心の強いイカが多いです。
何度も投げこむと見切られてしまうので、一投を長くじっくりと探るようにしましょう。
また、海底に根がかりするような障害物があれば、そこは重点的に狙うと隠れている個体にアピールできると思います。
まとめ
常夜灯がある時は、その影となる所を重点的に狙いましょう!
常夜灯がない時は、障害物の周りや潮の流れが変わる場所にキャストしましょう!
シャクリ方のコツは【じっくりゆっくり魅せる】ことです!
エギは反射系→ナチュラルorシルエット系→発光系のローテーションがおすすめです!
レンジ(深さ)は表層から深くなるほど慎重にじっくりと攻めましょう!
ぜひ夜のエギングの参考にして下さいね!